ほだかさんそう

花本ほだかによる総合学習はてな小屋。山小屋の「山荘」と「ほだかさん想」でかけている。

「自己顕示欲」という言葉から完全解放されたくてブログを開設した話

簡単にごあいさつ

皆様はじめまして。花本ほだかと申します。ブログは今回が初投稿です。自己紹介のようなものを含めつつ、一本書ければと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

当方、挨拶だけはちゃんとするようにと育てられております。今日もちゃんと守ったわよ、故郷のおっかさんおっとさん。

 

導入

さて、茶番は早々に切り上げて内容に入っていきましょう。せっかくブログを立ち上げたのですから、内容がないよう、にならないように気をつけなければなりません。*1

私は小学生の頃、友人から面と向かってこう言われたことがあります。

「はなってさ、自意識過剰だよね」

確か6年生の時だったのではないでしょうか。私はまだその言葉の意味を理解しておらず、家に帰ってから辞書か何かで引いた覚えがあります(ちなみにはなとは私のニックネームです。お気軽にお呼びくださいね)。

私にそう言い放った友人は、スクールカースト最上位グループの、イケイケな女の子でした。気が強くて、自信満々で、おしゃれで、クラスのてっぺんとったるでという覇者の風格。みなさんの教室の中にもいたんじゃないですかね。むしろあなた様だったりしてね。何はともあれ意味は分からないながらにdisられていることは瞬時に理解したので、その時は心臓を掴まれた思いがしました。今でも思い出すとちょっとキュッとします。私はというと、真ん中のグループ*2で上手く立ち回っていたつもりでした。でも小学生の頃ですから、一度仲良くなってしまえば、格上の相手(?)のおうちにも遊びに行ったりしますよね。そもそも小学生の頃って友達によって遊び方も変わりますし。まったりお茶飲むだけの相手がいれば、いつ会ってもマリオパーティを50ターンする相手、飼っているハムスターを見せてくれる相手、新しい公園を見つけるために自転車で冒険する相手……とそれはもう多岐にわたります。彼女の場合はNARUTOの激闘忍者対戦*3でした。すなわち、関係は良好だったわけです。

そんな彼女から言われた言葉は、大人になってもつきまとい、離れてくれないのだから不思議なものです。まぁでも、陰口にせず面と向かって言ってきたことは評価したい。ありがとな、A子(仮名)。

 

「自意識過剰」は欠点か

上記の通り、私はA子の発言を当時は「disられた」と感じたわけですが、実際に言われてみたら、多くの人が同じように「悪口やんけ!」と感じてくれると思います。 その前提でのお話になるんですが、大人になって考えてみると、自意識過剰に人生を送っていくことは、決して悪いことではないように思うんです。スーパーポジティブとでも言いましょうか。自意識過剰に生きていけたら、人間とても強いような気がするんですよね。

そもそも私のどういった部分がA子の瞳に自意識過剰に映ってしまったのか、10年以上前の暮らしに想いを馳せつつ考察してみました。以下に箇条書きで記します。

  • 転校初日、隣の席の子の名前さえわからぬ状態で担任の口車にほいほい乗せられ学級委員に立候補、見事当選してしまう*4
  • その流れで卒業まで毎年一回は学級委員になっていた*5
  • 絵を描くのが好きでよくひけらかしていた
  • 小説的なものも書くのが好きでよくひけらかしていた
  • 勉強の成績も悪くはなかった(お受験組のA子にライバル視されていたのはなんとなく記憶しています。何点だったか毎回聞かれてたような。)
  • スポーツはバスケと長距離走、竹馬でのみ力を発揮できた(多分関係ない)

小学生の頃の話なので一つ一つのエピソード規模の小ささったら折り紙付きなんですが、ざっとこんなところでしょうか。しかしこうして振り返ってみると、当時の自分の長所リストみたいになるんですよね。理由は簡単、これらは自意識過剰と指摘されても仕方ないほど、自分自身で「できた」と感じてしまっている部分だからです。いくら謙遜しようと、本当に自慢できるところが一つもなかったと思っている人だったら、こんな風にリストアップすることはできないわけで。*6しかし彼女の方からすると、

  • 万年学級委員長だった ←目立ちたがり屋。まとめる力もないくせに。
  • 絵や小説を書いて人に見せる ←下手くそなくせに。
  • 自分と同じくらいの成績 ←もやっとする

みたいに感じてしまうこともあったんじゃないかなあと思うのです。また、そのような感情をやんわりとですが直接本人にぶつけてくれた彼女は、当時の私なんかとは比べ物にならないくらい心が成熟していたのだなぁ、大人だったんだなぁと思います。

とはいえ、自分の栄光を前向きに捉えられることは良いことです。自信につながります。ところが今現在、大昔の私の良いところをこうして箇条書きでピックアップし終えたのですが、心境的にかなり……その……辛いです。その理由は、小学生の頃の自分にはなかったもの、つまり思春期を超えてハタチを超えて、その間で私の心に形成された馬鹿でかいものが、過去の栄光をこうやって人様の前でさらけ出すことに対して物凄く攻撃的な目で睨みをきかせてくるためです。

そう、「自分に厳しいもう一人の私」。A子の言葉は、私の心に巨大な怪物を生んだのです。

 

「もう一人の私」は最も信頼の置けるリスクヘッジ

「もう一人のボク」みたいですよね。遊☆戯☆王の闇遊戯にちなんで「闇ほだか」とでも命名しましょうか。すげえ中学二年生みたいだけど気にしない。デュエル、スタンバイ。

闇ほだか氏は、常に私の一挙手一投足を一番近い位置で監視しています。自分の中にいるんだからそりゃそうです。

 

 

感覚的にはこの松岡さんとか高田さんの存在に近い感じです。意味合い的には対極ですが。「自分に厳しい自分」を飼っている方は多くいらっしゃるかと思うのですが、私の場合、つまり闇ほだか氏は、「自分が他者からどう見られるか」に関してのみ口を出してくる存在だと言えます。ウルトラアンチな存在なんです。

具体的にいうと、「今日はだるいからご飯インスタントラーメンでいいや」とか「こたつで寝ちゃえ〜」とか「二度寝しちゃえ〜」みたいな怠惰な私にケチをつけてくる存在ではなく、「今日は味噌汁もおかずもちゃんと作ったし、手の込んだごはんにできたぞ☆」という私(まだここでは現れない)が、写真をパシャッと撮ってInstagramにアップロードしようとした瞬間、

「は??????????自慢????その程度で自慢とか死ねば??????」

みたいな感じで切り込んでくる存在です(ほんのりした色合いにして棘を和らげました)。簡単にいうと、「かっこつけ警察」です。

お前ちょっとかっこつけようとしてるんじゃないの?みたいなそういう匂いを嗅ぎつけて、心がずったずたになるまで罵詈雑言を吐き捨てます。私は大人になった今でも絵や小説をかくことが好きですが、闇ほだか氏は「その程度でアップロードするとか恥を知れ下手くそ」「何が面白いの??何が言いたいの??」「とりあえずくそ」みたいな感じで罵ってきます。もっときつい言葉かもしれません。自分が知ってる最も汚い言葉で襲いかかってくるのですから。

つまり、自分一人では創作を大いに楽しめるのですが、それを人様に見てもらおうとした瞬間にとても辛い思いをするんです。「自己評価が低い」だとか、「自尊感情が低い」とも微妙に違って、「自己顕示欲」を発揮しようとしたその瞬間、その首もらった!!と言わんばかりの形相で、心から血が噴き出しそうになるくらい、ぐっさぐっさと言葉を突き刺していくのです。

闇ほだか氏の爆誕理由はただ一つ。「他人から何を言われても傷つかないようにするため」です。よく、めちゃくちゃ絵の上手な人が「落描きですが〜」とか「駄絵でごめんなさいっ!」とか言いながら超絶美麗な絵をその辺にぽーん!と投げ置いていきますよね。投げ置いてって表現はひねってます。彼ら彼女らはその作品を捨ててないんです。投げ捨てはしない。「落描き」「駄絵」とまるで「アウトレット」「訳あり」みたいな「クオリティ低くても許してにゃん♡保険」をかけつつ全力で投げ優しくその場に「見てね♡」って置いとくんです。*7そういうのって近頃は叩かれる世の中になってるじゃないですか。闇ほだか氏ってのはそういう保険の人なんです。人のちょっとした自己顕示欲の揺らぎに敏感というか。実力の伴った他人に対してだってそう思うのに、自分が生み落とした残念クオリティなものに対してならそりゃ饒舌になりますよね。まあ全部私なんですけど。

結局のところ、闇ほだか氏のおかげで他人に何をどうこう言われようと全く気にならない(正確には「そんなの自分でも思ってます。分かっててやってます。ええ、ええ」と思える)鋼メンタルを手に入れたのですが、何をやっても切なくて、たまりませんでした。

 

そんな私を救ってくれたのは

しかし闇ほだか氏の存在がありながら、私は絵を描いてはアップロードし、ご飯を作っては写真をインスタに載せました。正確には、「……うん、載せよう」って思えるきっかけがあったんです。簡単にまとめると、

  1. 身近な知人がコンスタントに作品発表するようになってからメキメキと実力を上げていくのを目の当たりにした
  2. それに影響されて私もアップロードするようにしてみたら、私の投稿を好きだと言ってくれる人が現れた
  3. 就職活動でそういうめんどくさいこと言ってられなくなった

という感じです。

身近な知人とは本当に気を使わなくていい親友です。彼女もまた絵を描く人なのですが、アップロードはもちろん、薄い本を作ってイベントに参戦してみたりとなかなかアクティブで、その様子をすごいなーと眺めていました。リアルにお友達なだけあって彼女の昔の絵がどういうものであったかも知っています。彼女が真面目に絵を練習し、勉強し、そして学んだことを生かして作品のクオリティを昇華させていく。熱意の伴ったその過程を目の当たりにした体験は、はちゃめちゃに刺激的でした。そして、

向上心がある人の「継続は力なり」はガチ

という結論にたどり着いたのです。スランプでも自分のその時の実力!と勝負し続けることで、実力を高めていけるという事実が、私に闇ほだか氏の全力disを押しのけて作品投稿をする勇気になりました。正直理詰めです。「下手でも投稿したほうがええんや!」と言い切れるようになったんですね。

すると、やんわり「あなたの作品好きよ」「よろしいわね」って言ってくれる方々(神々)が現れたんです。そうなってくると思いっきり調子に乗れるというか。

「お前そのクオリティでよ「でも好きって言ってくれる人おるもん〜♪」

と、大体のことは押しのけてへらへらできる、これは強い。規模感はどうあれ、「作品を生み落とすことを求められているんだ!! 」と自分自身で嚙みしめることができるのは感動体験ですよね。「見てくださる方々」との出会いはとても幸運でした。同時に、自分でどうこう決めつけてしまうことの浅はかさを知ることができました。

そして、就職活動。あれって「自分なんて……」みたいな感じは1ミリも出せないじゃないですか。「自分は最高の人材です!」「I'm a Perfect human.」って言いつつ、胡散臭くなくて、鼻につかない、ギリギリのところを攻めていかなくちゃならない。 あんなの素顔で出席する仮面舞踏会じゃないですか。少年隊が魔性のリズムを刻みだすってもんでしょう。*8とにかく、自分を「盛って」評価し続けたことでなんだか麻痺してしまって、自分のことをもっと寛容にみてあげられるようになったんです。

 

時は来た……

そうです。今がチャンスなんです。(色々すっ飛ばして「ジャスティス!!!!」と叫びたい衝動に襲われています)

「自己顕示欲」とは、本来他者から指摘されるものです。しかし私のように、他者に発信する前に自分自身でそれを指摘してしまって発表できず、せっかく頑張っていることなのに誰からも評価されぬまあ蔵で埃をかぶってしまうこともあるんじゃないかと思うんですね。せっかく持っている宝なら、ジメジメした蔵じゃなくて、ちゃんと見られるように飾ってあげたほうが良いんだと思うんです。闇ほだか氏の存在は苦しみだったり、悩みだったりもしたのですが、同時にいざという時に頼れる砦や武器でもあって。守ってくれるマザー感さえありました。「わざわざ怖いところに行かなくてもいいの。ずっとママと遊んでいましょうね」みたいなね。でも、今なら私頑張れるかも、一歩踏み出せるかもしれない!ってやっと思えてきたので

hanamotohodaka.com

ずっと作ろう作ろうと思ってなあなあにしてた創作物置き場作ったった!!へへーん!

なんならツイッターのアカウントとかもすっきりさせました。心機一転、昔から新学期になると文房具を新調したくなるタイプの人間です。

一人でもやもやしていた頃と比べると、随分な成長と言えるでしょう。土壌は固めたことですし。まだまだ内容がほとんどない場所ですが、ゆっくり自分で埋めていけると思うと楽しい気持ちになってきます。

 

おわりに

長らく書き進めて参りましたが(気付けばもうすぐ6000字)、このブログは「自己顕示欲」発揮の総仕上げといえるでしょう。自分の考えを恥ずかしげもなくながながたらたらと書くのですから、かっこつけもへったくれもありません。闇ほだか氏はこの記事にさえ「保険かけやがって」と言っていますが、そういうのを飼う人間になってしまった以上、向き合いながら書き続けていくしかないでしょう。

きっとどこかにいらっしゃるであろう、同じように「もう一人のボク」と向き合ってもやもやしている方のちょっとした気分転換になれば幸いです。こういう人もいるんだねって。そんな簡単に解決出来る領域はもう終わったんだ……って落ち込まれてしまったらごめんなさい。許してにゃん。

次はどのような話題になるか、はたまたいつ更新になるかはわかりませんが、ご興味ありましたらよろしくお願い致します。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

 

ジャスティス!!!!!!!

(逃走)

 

*1:一発目なのでこの先どのようなスタイルに落ち着くかは不明ですが、筆者はダジャレや理由もなく韻を踏むのが好きな方なのでこれくらいは今後もぶっこんでいく予定です。

*2:クラスのほとんどの子がここで、大勢で仲良くやっていました。

*3:テンテンが好きでした。

*4:家に帰って母にへらへら報告すると、「何考えてんの!?」ときつめに叱責されたのを思い出します。

*5:ほぼ転校生状態だった中学でもそうでした。学びは生かされません。

*6:このブログでは、謙遜をすることは返って不必要だと感じるのでしません。鼻についたらごめんなさい。

*7:今「許してにゃん」と書いてしまったことで私の頭の中に嗣永桃子プロが現れましたが彼女はいつだって全力、プロ中のプロです。

*8:筆者は就職活動がとても長い戦いになったのでだいぶ摩り切れました。この辺の恨み辛みは要望があればブログにするかもしれません

ブログ以外のあれこれはGendarme△で。花本ほだかの創作置き場です。