ほだかさんそう

花本ほだかによる総合学習はてな小屋。山小屋の「山荘」と「ほだかさん想」でかけている。

4月17日の日記

書く前から分かっている。これは怪文書になってしまう。ただ、受け取ってしまった感情が爆発しそうなので書く。書かしてくれ。なんとか言語化しときたいんや僕は。

 

ハロプロの、BEYOOOOONDSってアイドルをご存知ですか?

BEYOOOOONDS:プロフィール|ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト

今デビューしている中では一番末っ子にあたるグループで、楽曲に寸劇が入っている珍妙な楽曲を歌っているのが特徴の12人組です。

YouTubeチャンネルのリンクも貼りますね。詳細は割愛します。MVが見れる。

https://youtube.com/c/BEYOOOOONDS

 

今日、彼女たちが出演する舞台『眠れる森のビヨ』を観劇しました。ちなみに以下のテキストに作品のネタバレはありません。

眠れる森のビヨ | 演劇女子部

それを見ての限界感情を書き留めたいという話です。

そもそも、12名の中で私が推しだとしているのは、平井美葉さんというメンバーです。

BEYOOOOONDS:プロフィール|ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト

好きになったきっかけはオーディションの映像。

BEYOOOOONDS 第1章 vol.4 - YouTube

当時18歳の大学生。言葉が迷いますが、「いい子ちゃんじゃないわよ」ってかっこいい風貌をした、でも愛らしい顔立ちの女の子。そんな彼女がバッキバキ、キレッキレで踊る姿を見てしまって、電撃落ちるという感じ。それでいて、声が小さくて、赤ちゃんみたいな顔する時もあって、喋りが結構おっとりしているようなギャップもあって、オシャレで、ボーイッシュで唯一無二って感じの声も素晴らしくて、なんだかもう色んなバランス感覚が絶妙で、たまらない人だと思ったんです。

カリスマ性っていうとめちゃくちゃ簡単な言葉になってしまうけれども、その存在感はどうしたって無視できないものだと思う。

まず、ハロプロメンバーの中で爆裂にモテて、愛されていく。先輩メンバーがどんどん陥落していく。

私はハロプロオタク歴もそんなに長くないので過去との比較はできないですけれど、よくぞハロプロに来てくれたというか、ハロプロに入ってくれてありがとうってよく言われるってことを最初の年のバースデーイベントでお話していたような気がします。

わかりみしかなかった。そういう才能を持った人です。

彼女もデビューしてしばらく経って、自分がどういう感じでどういう層に好かれているのか、ファンが求めていることがお分かりになられているので、最近はそれはもうすっかりイケイケかっこよお姉さんをやってくれています。

わかりやすく言うと、女にモテる女の道を突き進んでくれている、と思う。インスタの投稿とか見るに。かわいくて、かっこいい。そこが魅力。

そもそも平井さんがハロプロに来たきっかけは、ずっとダンスをしていて、パフォーマーになりたいという思いが大きかったからだと記憶している。

宝塚歌劇もお好きで(私も好き。後述に関わります)音楽学校の受験経験もある。

 

今日見た芝居はざっくり言うと平井さんが主演のものです。高校生の男の子役をやっていました。

女所帯のアイドルグループでボーイッシュを担当しているので、これまでもお芝居で男性役を任されることが多い彼女。

(いうて僕アラビヨ見れてないんですよ………何やってるの?????)

今日見た彼女は、あまりにも自然に男の子だった。まずそれがシンプルにびっくりした。あれ?今日自分宝塚見にきたんけ?くらいの印象。

高校生の、という年齢のニュアンスを出すのも上手い。等身大の、クラスにいるかもねって思わせてくれる男の子。個人的に平井さんのお芝居はいつも安定して良い印象があったのですが、進化してるなーという感動もありました。

今作のストーリーは高校演劇部の青春群像劇ですが、ぶっちゃけた話展開が「ズル」です。

あんなん誰でもマスクびしゃびしゃになるやん?という泣かせ展開。タイトルは『眠れる森のビヨ』と若干ネタ的なんですけど、あれ、そう言う意味もかけてたのかな?と思わせるような。

話の展開が分かっていくにつれ、これは……ううう……と思わせる内容のお芝居でした。

とは言え、私が先程「ズル」だと申し上げたのにはもう少し込めたいニュアンスがあって、展開的には種が分かってしまうと「はいはいなるほどですね」で終わってしまう可能性も孕んだストーリーだと感じたんですよね。

でも、そうはならなくて。完全に役者の力だと思いました。それくらい、メンバーみんなのお芝居が素敵だった。

特に主人公ヒカル役のみよちゃんと、ヒマリ役のりかさま(島倉りかさん)は本当に難しい役どころだったと思う。というか、作品の説得力がこの2人に全てかかっていた。

2人の演技を見た時に、演劇ならではの、ああ、ここでこの2人は本当に生きているって気持ちにさせられる熱量がビリビリ伝わってきて、2人の気持ちが伝播してきて、ぼこすかに泣かされる、みたいな出来事が起きた。

その時に一緒に強く感じたのは、平井美葉さん、あなたは、まさしく、「真ん中に立つ人」なんですね、という気持ち。

ここで一旦「真ん中」の話がしたいので宝塚歌劇の話を挟むんですけど、宝塚って最初は面食らうくらい全てが「トップスター」ありきのエンタメなんですね。なんでもトップスターが主役だしトップスター以外はトップスターではないんですよ(?)

容姿についてはそのうちの強いエッセンスのひとつであると言って良いのですが、学年とか経験とか順番とか成績とか、そういうの、関係あるけど関係なくて、トップに立つべく人がトップに立つ、運と実力と圧倒的愛され力を兼ね備えた、真ん中に立つべき人が真ん中に立つ。

そういう文脈についても、普段慣れ親しんだ状況にある自分にとって、ああ、この人やっぱり真ん中の人だ!っていうのは感覚的に思ってしまうもので。

普段平井さんがグループの中で圧倒的センターか?と言うとそれはまたちょっと違う話で

そもそも所属しているBEYOOOOONDS自体が個性の爆発的集合体であり、メンバー一人ひとりが一つの宇宙を形成してるわちゃわちゃした感じで、誰が真ん中に立ったって納得しちゃうような説得力を持った人材しかいない面白いグループなんですよね。(3つのグループが合体してできたグループで、リーダーも12人の中に3人いるってのもありますけど)

そういう背景の中、私の推しは確実に真ん中に立つ人なんだなって思えた感情が結構凄まじくて、たまらなくゾクゾクして、こうやって久々にブログを書かせるに至ったわけです。

怪文書はまだ続く。追加で色々思ってしまったことがいろいろあって。

ビヨ(グループ略称の意)は元々ハロプロ研修生の中から9人が選ばれ、オーディションにて3人一般から追加してできたグループで、平井さんはオーディション出身なんですけど

アイドルの形って………ますますなんなんだ………と思ってしまって。

特にハロプロがそもそも楽曲の雰囲気やら何やらで「ハロプロ」というカテゴライズじみているというか、アイドルという文脈もグループごとに多岐にわたるのでなんとも言い難いんですけども、ビヨはアイドルやりたいやで!って子たちが集まって、メジャーデビューして、皆さんが想像されているようなアイドル活動をしているわけです。

けど、事務所の方針的にはお芝居もできるようになってほしいな!という意図があって、楽曲に謎の寸劇が入っていたり、ボーカルとダンスのレッスン以外に(他のグループと比べると多い)演技レッスンが行われているようなのですが、その甲斐あってかビヨーンズの皆さんどんどん芝居が上手くなっていくんですよ。

映画「あの頃。」にあやや大先輩役で出演した山﨑夢羽ちゃんの活躍は記憶に新しいですが、今日普通にお芝居見ながら「この劇団の次の公演もみたい」みたいに思ってしまう自分がいた。

というかこのメンバーで芝居、ほかの演出家やら脚本家やらのやつもっと見せてくれや!みたいに感じてしまった。

自分がミュージカルだけじゃなくて、ストリートプレイもよく見る人間であることが根底にありそうなんですけど、なんかもっと色んな顔見せてくれるんじゃないか的な期待値をめちゃくちゃ感じてしまったんですよね。

でも、それってアイドルとはちょっと違うんじゃねとも思うわけで。

キラキラ可愛い衣装を着てステージの上でパフォーマンスしてくれるのが本業ではあると思ってて。

ただ、そういうことさえ思わせる芝居をしてくる推しを見てしまって、僕は……私は……と狼狽してしまったわけなんですよね。わけわからん。私も何言ってんのか全然わかんない。

アイドル然としている芝居の方がこの場合は正解なんだろうか!?と思っちゃったりしなくもないんですよ。

今回の場合は前田こころちゃんとか。性別の壁を越えるって、アイドルの女の子が挑戦するなら、こういうお芝居になるのがある種アイドルとしては正しい姿なんじゃないのって思っちゃったりしたんです。(これ前ここのお芝居についてどうこう言ってる意図はないです。ツムギ君可愛くて大好き。後半のシーン、お芝居すごくドキドキしました)

あと怖かったことがあって、自分今日のお席が下手側で一番最後のハケがしっかり見えたんですけど、あんなに本編で感情大爆発なお芝居をされているのにハケるときには爆イケでスッとした美葉様だったことです。怖い。お芝居1秒も引きずらないんだ。プロなんだ。

元モーニング娘。工藤遥ちゃんや元アンジュルム田村芽実ちゃんもそうですが、芝居、舞台の世界に行きたいからハロプロやめます!ってアイドルを辞めていく子たちもいます。

ビヨはデビューが最近な末っ子グループな割に意外と平均年齢が高いので、他のハロプログループだとぼちぼち卒業が怖くなってくるような年齢に近づいている子が結構います。

卒業して行った先の未来はみんなそれぞれ考えて選ぶだろうし、オタクはそれを受け入れるしかないので何も言えることはないですが

今日の推しに対して思った感情としては、こんなに芝居人としてスタートラインにしっかり立ててしまうのならば、もっと芝居人としてのあなたの深みにはまってみたい、ってことだったんです。

もともと音楽学校受験するような方だから、きっと演じるという心についても、ある程度愛ある方だと想像するんだけど(全然違ったらごめんなさい)

それにしたって歌もダンスも上手い、愛される人だから、この人絶対に大きくなる、大きくなれ、絶対に板の上から離れないでって強く思ってしまった。

それがアイドルって形じゃなくなる日が来ても。

ああ……何言ってんのかよく分からなくなってきちゃったんですが、やはりデビューの瞬間から応援している子がどんどん成長していく姿を見るのって、やっぱり罪深いですけど、本当にたまらなく楽しいですよねって話です。

平井さんと同じ時に生きられて、お芝居を直接見ることができて、幸せだったなあって感じた公演でした。

まだ公演は始まったばかりなので、気になる方は調べてみてね。

メンバーそれぞれにいっぱい感じたことがあったけど取り急ぎこれにて。

 

公開後数分後に追記:

今回のお芝居、流石にみよちゃんが宝塚入ってたらどんなだったかなってそういう世界線を想像してしまった。ステージは違うけども、男役平井美葉を堪能させてくれる演劇女子部はありがてえなあと個人的には思います。

ブログ以外のあれこれはGendarme△で。花本ほだかの創作置き場です。