ほだかさんそう

花本ほだかによる総合学習はてな小屋。山小屋の「山荘」と「ほだかさん想」でかけている。

【前編】『劇場版名探偵コナン ハロウィンの花嫁』についてアラサー女オタクふたりで語りつくした話

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2022年6月4日(金)夜、ツイッターのスペースを使用して「ハロ嫁感想ナイト」なる『劇場版名探偵コナン ハロウィンの花嫁』について感想語りをしました。参加者は、わたくし花本ほだかと、友人クララさん。女オタク2名です。1時間くらいの軽いトーク会予定で始めたものの、最終的には2時間半の映画本編尺を超える長丁場になってしまい……。録音で聞くよとおっしゃってくださっていた方に対する時間拘束がすさまじいことと、花本側のマイクが不調で所々何言っとんかわからん箇所が多発したため、以下の通り全文書きおこしを行いました。こちらもそこそこヘビーな読み物になってしまいましたが、以下目次を活用いただきながら適宜ピックアップいただき、楽しんでいただけますと幸いです。ちなみに、あんだけ喋ったのにお互い話忘れてことが多々あったので、大幅加筆、しています……。なお、本記事は映画本編並びにこれまでのコナンシリーズのネタバレを大いに含みますのでご注意ください!

▼議題そのもの 劇場版名探偵コナン 公式サイト(毎年更新される)

www.conan-movie.jp

▼当日使用したアジェンダ

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※本記事は【前編】です。アジェンダ上の ハロウィンの花嫁の良かったところ②キャラクター編 までをこちらの記事で扱い、③演出編 以降については【後編】におまとめしています。

hanamotohodaka.hatenablog.com

 

▼目次

『ハロ嫁感想ナイト』開始のご挨拶/導入

花本ほだか(以下、はな)おはようございます。

クララ:おはようございます。ちょっと待って、一応ね、ペットボトルのふたをあけておきます。

はな:私はね~ジョッキにお茶ついできた! 水筒と迷ったんだけど。

クララ:ジョッキ(笑)よし、こちら手の届くところにすべての資料を置きました。

はな:私も一応手元にはパンフレットと、『警察学校編』上下。と、まあほぼテキストと言って遜色ないでしょう、小学館ジュニア文庫版ノベライズがここにございます。

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▼今回の参考資料情報抜粋

※本記事は、上記3冊のほかに、『名探偵コナン』1巻~101巻と、『シネマガジン2022』のネタバレを含みます。未読の方、これから購読予定のある方はご注意ください。

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はな:お互いコナンのどのキャラが好きで、どう注目してこの作品を楽しんでるってところのパーソナルを、前提として最初に説明しといた方がいいような気がする。私はあれです。江戸川コナンさんが大好きです。江戸川コナンさんラブな気持ちで常にどの作品も見てるって感じの、ライトな「バーロキアン」です。クララさんは?

クララ:男性でありながら見返り美人と称したい容姿が公式設定、降谷零……です!

はな:ははは(笑)、降谷零の女でいらっしゃる。

クララ:そう……そうだな、そうです。

はな:もともと降谷さんのことを好きになったきっかけって、なんかあったんですか?

クララ:何だったんだろうね。多分『ゼロの執行人』の映画? 『純黒の悪夢(ナイトメア)』ではそうでもなかったの。

はな:『純黒~』は赤井さんとバトってたくらいか。

クララ:うん。この人たち、観覧車の上で殴り合いやってる。やばい、って。

はな:ね。いや分かるわ。そんなことしてる場合じゃないんだよなあって。

クララ:そう、今ちょっとみんな爆弾解体とか色々問題抱えてるからさ。その能力があるなら別のことに使ってほしいなーって(降谷さんに対して)思ってたから、多分『純黒~』では別に何も思ってなかったんだけど。『ゼロの執行人』で、わあ……っ! ってなった👏

はな:つまり『ゼロシコ』スタート。

クララ:そう。

はな:降谷さんかっこいいよね、やっぱ。

クララ:かっこいいですね。

はな:この前ちょうど『ゼロシコ』を見直しまして、やっぱりいい映画だなと。

クララ:うん、なんかちゃんとしてた。

はな:ってか、ちょっとダーティというか、かなり大人の話だよね。

クララ:普段のコナン映画って、基本的にコナン君が主役じゃん当たり前だけど。それが最大限別のキャラクターにメイン所が寄ったなあって。

はな:うん、『ゼロシコ』のコナンくんは振り回されている側だったからね。「今回の安室さんは敵かもしれない」っていうセリフもあって。『ハロ嫁』は結構、二人の関係性がしっかりバディとして描かれていたけど、やはり本作は降谷さんの方が動けなくてっていうところが、フックですよね。

クララ:ですね。動かさないことによって、江戸川コナンが動かせたみたいなところも。脚本家の人か誰かが、降谷零を出したら話が終わってしまうのよ、とかなんとか言ってて。「解決しちゃうから出てこないでもらいました」みたいなの……。

はな:確かパンフやったと思うんやけど、脚本の大倉さん*1かな。安室と江戸川が揃うと最強すぎて何もかも解決しちゃうから、降谷を拘束する必要があった……、というお話をされてたような気がしますね。

クララ:いや、そう、私も見ましたそれを。

はな:じゃあ、この流れでストーリー編の話に入っていきましょうか。

クララ:はい。

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▼これを見ておくと『ハロ嫁』がより楽しい、「安室透/降谷零/バーボン」が活躍する二つの映画

▷劇場版名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)

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▷劇場版名探偵コナン ゼロの執行人

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ハロウィンの花嫁の良かったところ

ストーリー編

俺たちが見たい〇〇を叶える脅威のキャラクター解像度

はな:『ハロウィンの花嫁』の何が良かったかですが、キャラクター解像度がエグ過ぎってとこが一番大きかったと思っております。

クララ:そうですね。一人ひとり、それこそ毛利探偵もそうだけど、「ちょっとしか出てこないけどしっかり見せ場あるよ」みたいなのが本当に多くて、ないがしろにされた人がいなかったのが良かった。

はな:いやあ、わかる。本当にそう思いますね。

クララ:千葉刑事とか一瞬出てきて捕まって、いらんこと言ったみたいな感じだったけど、あの背負い投げは良かったと思う!

はな:かっこいいよねあれね!

クララ:刑事さんなんだなって。

はな:グッとくるよね。千葉さんも劇場版に出てくるのは久々だったらしい。

クララ:あ、そうなんだ!

はな:パンフレットで千葉刑事役の千葉さんが言うとったわ。千葉と高木は声優さんからとってるから同じ名前なんだよね(笑)

クララ:声優さんから名前が来てる人多いよね。

はな:千葉刑事はその後苗子ちゃんとの一件もあったりして。

クララ:はい。可愛かったですね。

はな:原作で扱われているキャラクターのコミュニケーションは絶対に取り逃さないぞという強い意志みたいなのを感じた。

クララ:掛け合いってほどめちゃくちゃ喋ってたわけじゃないけど、そうだねって思うな。苗子ちゃんは(キャラクター的に)そういう反応だよねっていう納得感があった。

はな:今回の映画で特に求められてたのは、警察学校編の人々の紐解きなんだよね。今のところその関係性を描いているのは原作でも断片的にというか。ひとりのキャラクターをちょっとずつ、どういう人であったかのひも解きみたいなことはなされているんだけど、実質的には『警察学校編』でしか取り扱われていないキャラクターたちの人生を描くことが、本作には求められてた。1日ですけどね。あの1日と過去の1日の。

クララ:(笑)1日&1日です。

はな:私たちたちが見たかったやつこれ! みたいな。

クララ:うわあ〜! 脚本がうまい! って思った。

はな:いや思うよね。オタクの夢かなえたろかスペシャル。

クララ:上手かった。だってあのさ、これまで舞台だったり映画だったりいろんな創作やお話を見てきましたけど、その中でも過去と現在がつながるお話ってやっぱ難しいジャンルだよなって。そのエッセンスを山ほど持ってきてたから、こんなうまいことがあるか!?  って思った。

はな:こんなにうまくハマるかねって思うよね。そもそも、元をたどると青山先生*2もやばくて。

クララ:そう!(笑)

はな:萩原と松田と降谷を同期にしようって後付けで考えつくのやばい

クララ:そう、しかもそれを構想したのが『純黒の悪夢』で、そこから5年でここまで話もってくるんだ……って。

はな:だってさ、原作も進んでるでしょ。話が大概進んでて、その状況からそんなキャラクター追加して破綻しないなんてことある?

クララ:確かに時系列とか警察学校に入るか否かの仕組みみたいなので言うと、若干誤差みたいなところが出てくるらしいんだけど、『純黒の悪夢』の頃って言われるまでさすがにもうちょっと前やろと思ってた。

はな:純黒の悪夢』の段階で、降谷さんは赤井さんと観覧車でボコスカ殴りあってるわけだから。

クララ:『純黒~』で爆弾を解体しながら、降谷さんは「焦りは最大のトラップだったよな、松田」って言うの。なんで? って。私はその当時松田さんを知らなくて、えっ、誰? としか思わなかったのよ。もうとっくに亡くなられているわけじゃん。その時に初めて降谷さんと学生時代の同期っていう設定をくっつけたって言われたら、いやもっと早く決まってなかったんですか!? っていう話になっちゃう。

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原作とフィットしすぎな天才的時系列

はな:原作70巻とか80巻以降、まず青山先生の新キャラ登場に伴う調整力がそもそもえぐいのと。それはそれとして、そんな、そんなうまいこと、いく!? って(笑)。松田と萩原の命日と、ハロウィンと、繋がる!? と思ってすごい感動しちゃう。

クララ:複数(製作陣の)インタビューを見た感じ、日付を「ハロウィン」にしたのは11月7日に合わせて設定されたイベントっていう説と。

はな:命日ありきの説ね。

クララ:そうそう。それと、渋谷。渋谷が先に(案に)出て、ならハロウィンがいいんじゃないみたいな説とあるっぽいんだよね。そこは謎。満仲さん*3(監督)か大倉さん(脚本)のそれぞれのインタビューでどっちかが11月7日ありきって言ってて、どっちかが渋谷ありきって言ってたの。それぞれに記憶の齟齬があるっぽくて。

はな:パンフの大倉さんのインタビューでは、「渋谷を舞台にしたのはなぜ」みたいな話で、最初はノーアイデアだったけど打ち合わせ進めるにつれて出てきた話であって、渋谷のスクランブル交差点に向かってうんぬんかんぬん何かが流れてくるっていうものは青山先生のアイデアっていうヤバ情報が載ってるね。

クララ:ヤバ情報が。

はな:さすが青山神。青山神さすがです。いや、思いつかないよ。そんな渋谷が谷だからって。爆発できるんじゃないのか? とはならないですよ。

クララ:そもそもそんな大規模な爆発を起こそうとしない(笑)

はな:いやーほんとにあれ、スケジュールが完璧なんだよな。命日と。

クララ:亡くなる前日のお話と。

はな:濃かったね。

クララ:今回、冒頭に死んだじゃないですか。松田さんと萩原さんを殺した一番最初の爆弾魔が。

はな:「揺れる警視庁*4」の犯人ですね。

クララ:それより凝ってたプラーミャの爆弾を止められたのに、翌日……ウッ(泣)って。(性格の悪い犯人に)ややこしい事をされたばっかりに……! とは思った。

はな:でもあれさ、ガム噛んでなかったらやばかったよね?

クララ:いやそう、それはそう。普通に命日が一日早まっていましたね。

はな:完全にそうだよね。プラーミャさんの爆弾あるあるなんやけどさ、遠隔操作もできちゃうからさ、タイマーを止めたところで全然安心できない爆弾だよね。最終的に食い止めるには液体の接触を防ぐしかないんだっていう。これ、あとで話そうかと思ってたんだけど「揺れる警視庁」をこの前アニメで見直したって話をしたじゃないですか。で、犯人からのメッセージに「できのいいストッパーを準備しても無駄だ」とかそういう言い回しの暗号の一文があったりとかして。私工学系わかんないからあれなんだけども、解体する時に電気を通さないようにする板をはさんだりとかそういうくだりがあったりして。『ハロ嫁』はオマージュらしきことを死ぬほど詰め込んでる説あるから、爆弾の形態もそこにあわせてきてる? というか、いろんなところから要素を引っ張ってきていて、あれもこれも、もしかしたらオマージュなんじゃないかっていう風に見えてしまって。

クララ:うん、すごい。山ほど考察があふれてくる感じで。これとこれは対になってるんじゃないかみたいな、そんな考察が多かったですね。

はな:そっかそういう面白さ! みたいな。25作目にして超気合入ってんじゃんねっていうところが大変魅力。

クララ:うん、25作目って、数字で言ったらなかなか記念ですからね。

はな:四半世紀よ。四半世紀。

クララ:ああ、おめでたい。

はな:四半世紀って考えるとですね、めでたい。

クララ:うん、まあ厳密にはねほら、一年飛んでますから、あれですけど。

はな:ストーリーの話は追々、キャラクターと交えてもするでしょう。ということで、キャラクター編の話をしていきましょうか?

クララ:はい。お願いします。

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キャラクター編

劇場版お馴染み博士の素敵アイテムとクイズ評について

はな:今、私さ、コナン劇場版の過去作を随時時間を見つけては見ていて。毎回、博士のクイズが納得できるかできないかみたいなところはちょっとチェックして観てるんですよ

クララ:いやわかりますよ、気持ちは。

はな:だってみんな何しに映画を見に行ってるって、博士のクイズを味わいに行ってるでしょ?

クララ:それはちょっと違う。けどまあまあ、そういう方も、もしかしたらね。

はな:もしかしたらいるかもしれない。あ、そういう方に朗報なんだけど、『ハロウィンの花嫁』のパンフレットには、これまでの25作の博士のクイズが全部載ってる!

クララ:wwwww

はな:これまでのクイズ、自分用に一個ずつ情報をまとめようかなって思ってたんだけど、まとまっている資料が手に入ったからこれだけで1,000円の価値があるなと思って。

クララ:いや千円切るんですよ、これが。

はな:なるほど、なるほど、770円でした。えっと、770円ですかい?(動揺)「買い」です。

クララ:もうちょっと金額上げてもらってもいいですよ。

はな:パンフの話になっちゃうけどさ。阿笠さんのクイズが全部載ってるところも魅力ですけど、各製作者のインタビューもあれば、主題歌『クロノスタシス』の歌詞が全部載ってるとか。ほかにもこれまでの高木佐藤の恋物語がまとめられたりとか、ここまでで既に770円の価値はあるけど、なにより巻末についているポスターの裏面がエモい。見た? ご覧になった?

クララ:見てない。(ページを開く)わっ! ああ、悲しい、悲しいやつだ……。

はな:待ち合わせしてるんだ。

クララ:ね。渋谷でね。

はな:渋谷でね。今からでも買えると思いますんでね。

クララ:はい、あの私、今日買ったんで。

はな:このスペースに向けて買いに行かれたそう。

クララ:そう。

はな:買ってよかったですね。

クララ:6月1日再入荷って書いてあったから、いや、6月1日に再入荷してんなら全然買えるわと思って行った。(※この会は6月4日に開催)

はな:やっぱさすがの部数だね、再入荷。

クララ:ね。それだけね。まだ売れる見込みがあるということで。

はな:ってか、博士のクイズ。私は今回のクイズは結構好きでしたよ。分かりやすくて。

クララ:まあうん、分かりやすくて好きはわかるんだけど、問題の流れと最後の答えの納得感は少なかったかな。

はな:ああ、納得感。じゃあ私あれかもしれん。博士のトンチキなクイズをずっとここ最近ずっと見てたから、比較的まともじゃない? って思った可能性がある。

クララ:そうね〜。

はな:まあ、とりあえず過去作を色々観ている中で、一番納得がいかないのが『天国へのカウントダウン』なんだ(笑)

クララ:www内容発表お願いします。

はな:天国へのカウントダウン』のクイズは本ッ当〜にくだらなくて。もう、帰って欲しいと思った。

クララ:ふふふww

はな:天国へのカウントダウン』を見てください。見てもらったほうがいいよ。結構冒頭です。

▷劇場版名探偵コナン 天国へのカウントダウン

www.tms-e.co.jp

はな:博士あるあるだけど、博士がその劇場版の冒頭で作っているアイテムは、新作がこの劇場版で必ず活躍しますよっていうのが約束されてるよね。『ゼロシコ』なんてドローンのアップから始まる映画なんですよね。

クララ:そうですね。

はな:今回も……くそデカボール。

クララ:え、ごめん、あれさ気付いてなかっただけかもしれないけど、いつ完成した? 未完成って言ってなかった?

はな:未完成だよ多分。

クララ:未完成で最後使ってんの?

はな:や、多分、そうなんだと思うんだよね。間に合ってないような気がするんだけど。間に合わせてたのかな。

クララ:完成したなんて一言も言わなかったじゃんって思ったんだけど。

はな:間に合わせたなら大したもんですよ。だってそもそもさ、使う予定があるものないものがあるわけじゃない。「とりあえず試作を進めておくか」ってなる博士のバイタリティ。いや〜素晴らしいなと思う。

クララ:うん、それは凄い。頑張ってるなと思いますね。

はな:博士があれを作っていたからこそ、渋谷は救われましたね。

クララ:めちゃめちゃ台無しなこと言っていい?あれ、下水に流れたら普通に爆発すると思う。

はな:溝。

クララ:溝(笑)。溝ね。

はな:(爆笑)気付いちゃったよ、それは。

クララ:気付いちゃった(笑)賢いから。

はな:www

クララ:って思っちゃうんだけど、でもこれは映画だから。隅々までボールが行き渡りました。

はな:コナン時空は排水溝が無い説。

クララ:いやそれ、渋谷大洪水やろう。

はな:でも地下には貯水槽があるんですよ。地下貯水槽で爆発することないですか?

クララ:めちゃめちゃ困るやつ。博多陥没と比にならない被害。

はな:いや、そうだよね。それ、気づいちゃったね。

クララ:この話はやめよう。

はな:排水溝って話が出てきちゃいましたけど、ハロ嫁は破綻がないなあって話をしたかったんだよね。毛利のおっちゃんが結婚式で警備を任されている理由一つとってもちゃんと理由を回収してて、キャラクターの行動原理に納得のいく説明がある。これまでずっと劇場版の作品を見返してたら、本当に気になる点が多くて。『沈黙の15分』が特にそうだったんですけど、その爆弾どうやってつけたの??っていうのはコナン映画あるあるで見どころです。ダムの上の欄干みたいなとこから5mぐらい下の壁に連続して1mぐらいにずっと張り付いている爆弾があって、マジで本当にどうやってつけたのかなって気になって気になって……。『11人目のストライカー』の電光掲示板裏爆弾も謎。単独犯でどないしてつけたねんって。今回のランタン爆弾はバイトでも雇ったんだろうか……。博士の話はもうこれくらいでいいですかね。もう博士全然関係ないや。

クララ:アジェンダ的にだいたい1時間を想定してた割には半分も進んでないからねこれ。上から3個目みたいな感じだけど大丈夫かな?(笑)

はな:脱線しました。じゃあ、毛利さんの話しよう(笑)

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本作の毛利家

はな:いや……おっちゃん。

クララ:おっちゃん。

はな:おっちゃん、あの速さで飛び込めるのマジ素晴らしい、と思います。

クララ:冒頭でさ、「知ってた」から高木刑事たちの予行演習で敵襲に応対できたんだなみたいな感じのことをコナンが言った後の。哀ちゃんが飛ばされた時の……対応。

はな:そう!!!!!!知らなくてもとっさに飛び込めるんだよ毛利のおじさんは!

クララ:優秀な刑事さんだったんだなあ、やっぱり。って思いますね。

はな:毛利小五郎をああいう感じで描いてくれるの、マジ「いいね!!!!👍」ってなった。最高〜!『警察学校編』でも小五郎は伝説の天才として描かれていますしね。

クララ:あと麻酔が効かないとか(笑)

はな:そうそう! 麻酔が効かないくだりマジ面白かった。25作目ファンサ。

クララ:麻酔に耐性でもあるのかしら? って、「正解です」って感じだったもんね。

はな:もう25年刺されておりますっていう。

クララ:普通に、もうあれ致死量らしいですね。

はな:そうですよね?

クララ:検証してる人がいましたね。

はな:だってコナン時空だと、一日4、5回ぐらい刺されてないと。

クララ:首の辺りになんか赤いのがぶわってありそうですよね、そろそろ。

はな:コナン時空を半年間ちょいの出来事やと仮定すると、一日にあれぐらいのペースで事件が起きていないといけないっていうことは、みんなが考えてたことだろうけれど、米花町って本当にああいうテンポで事件起こってるんだなっていうことが、今回ちゃんと提示されたじゃない。

クララ:うん。ってか、みんな、認識してるんだちゃんとって思いましたね。

はな:そうそう、「やっぱ普通じゃねぇな、この町……」って思ってるんだちゃんとって(笑)

クララ:みんなわかってたんだなって。

はな:ね。そしてね。蘭の記憶力ですよ。蘭姉ちゃんの記憶力に今回は救われとるわけで。いや……ちらっとロシア語見ても蘭のようには書けないなって思っちゃう。そして江戸川コナン……まあ、工藤新一としますか。蘭は原動力なんだよね。本当に、「やばい」「限界」「困った」……困ったとは言わんけど(笑)そういう状況になった、諦めかけたその時に、自分の気持ちを前に向かせよう。どうにかしようって何とか向こうに引っ張り返してくれるのが、やっぱ江戸川にとっては毛利蘭なんだよね。

クララ:うん。

はな:まあ、今回の蘭さんはさあ、特に直接的な大規模ピンチみたいな描かれ方をしていないから。小五郎さんが渋谷の病院に入院されていることによって、「蘭!」というスイッチが入るわけですね。

クララ:大事ですね。蘭スイッチ入らないとちょっとみたいなところがありますからね。

はな:蘭がいないとダメなわけや。

クララ:蘭スイッチが入ることによって、より一層頑張れる。映画のテンプレートというか、大事な。

はな:大事な要素ですね。

クララ:そう。儀式的なところがありますから

はな:うんうん。今回は活躍する幅の人間がどうしても警察の人々に寄っているから、毛利家の活躍っていうと、ぶっちゃけここら辺までというか。二人はそんな感じだったんですけど、それにしたって扱い良かったよね。登場する時間が少なかったとしても、いい使われ方してたなって思います。

クララ:うん、良かったですね。

はな:ふと思ったのは、妃英理さんとか出してくれてもよかったのよと。

クララ:ああ、なるほどね。ラストの音楽を流しているエンディングがあるじゃないですか。あそこで出してくれていいけどなってちょっと思いましたね。

はな:うんうん。さすがに英理ちゃんも心配するよ。……じゃ〜〜あ、いよいよ。警察の人々の話でもしていこうかな?

クララ:しますか。

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警察学校組について

はな:何しゃべる?(笑)

クララ:何しゃべる〜?

はな:どっからしゃべる?

クララ:え、どこから?……私が16軒コンビニまわった話からする?

はな:どうぞ。

クララ:いやいいんですけど(笑)。『警察学校編』の上下巻を探すために走り回って16軒コンビニと書店を回った結果の筋肉痛がまだ治ってないんですよ。

はな:やば。

クララ:あれから3日目か? また結局、日々追加で歩くじゃないですか? もう永遠にとれねえこれと思って。

はな:あなた。我々共通の知人に警察学校編を布教したいがために上下巻を贈ろうとして、下巻が見つからなくて16軒歩きまわったんですっていう話をしないと。

クララ:そう。俺は最寄のセブンを愛す。

喜んでもらえて良かったね。

はな:さて、警察学校の人々の話しようぜ。ヒロなんだけど、急にひげが生えただけで、そんなにダンディーな感じになるんだねって。

クララ:かわいかったのに、そんなダンディーになって……って思いますよね。

はな:ヒロがさ、蹴りをガッていれて、「ゼロは無事!?」って言うところが好きすぎて。そこを集中して見ちゃってますね。

クララ:犯人から目離さないよね。

はな:でもプラーミャ戦のときに思ったんでございますけれども、ゼロとヒロは、お互いの名前を呼びすぎ

クララ:んふふwジョンレノンとオノヨーコでしょ。

はな:ふはははははwww誰がそれ言ってたの? 「大丈夫か、ゼロ?」「ああ、助かったよ、ヒロ」みたいなくだりがあるんですよ。名前をお互いに呼び過ぎてさ、そりゃプラーミャも名前を覚えるよと思った。

クララ:「ヒロと呼ばれていた男」でしょ?

はな:そうそう。そりゃあんだけ「ゼロ」「ヒロ」って呼び合ってたら調べやすいってって思った。

クララ:だし、降谷に首輪爆弾をつけたらヒロも出てくるって思ったプラーミャのゼロとヒロの関係性に対する信頼。

はな:わかるわかるw

クララ:え、どうされた? 『警察学校編』をお読みになった? と思いましたもん。

はな:あはははw分からないけど、そんな気持ちを感じさせる降谷さんに首輪をつけた後のプラーミャのスキップね。ルンッルンで帰っていくから。

クララ:映画上は声を出すとバレちゃうからシーンとしてなくなってるけど、ノベライズでは「ハッピーハロウィン」って言ってますからね。

はな:言ってる。喋ってるよね。

クララ:多分、それはもうご本人の声だったんでしょうね。

はな:おそらくね。いやでも、具体的にヒロを誘き出すっていったところで、プラーミャはヒロを発見できたんだろうかみたいなのはちょっと思ったりします。

クララ:発見?

はな:降谷零さんは首輪付けられた後シェルターの中に収容されるじゃないですか。仮にヒロがまだ生きていたとして、プラーミャがヒロと降谷が接触したっていうところをどうやって観測できるかな? と思ったんだ。プラーミャのところに二人して乗り込んでくるだろうっていう想定だったのかな。

クララ:うーん。そうだよね、出て来るって言ったって。謎だよね? 二人で力を合わせて向かってくるって、それを期待してたわけでしょう。

はな:うん、多分そのために遠隔で爆発させず、とりあえず首輪だけつけて様子を見ていた。本来首輪をプレゼントしたあの段階で全然降谷さんのこと殺せてるはずなんだよね。

クララ:おびき出そうっていう意思ですよね。ヒロの生死がわからんけんね。

はな:『警察学校編』を読んでいて気が付いたんだけど、伊達さんって元々藤原啓治さんが演ってたのね。

クララ:声優さんといえば、『シネマガジン』っていう映画のガイド本が毎年映画に合わせて出てて、ヒロ役の緑川さん*5が「そのほかの4人が生きてた時のお話も見てみたかったなあ」「5人だったらどうだったんだろう」みたいなことを言ってたのに対して。降谷零役の古谷さん*6が「そしたら安室は多分そんなに頑張ってなくて、すごい人間じゃなくなっているかもしれない」って言ってて、(え、声優……!)と。そりゃ役を演じている人間だから、そうだな、解釈が一致だ。って思っていました。確かに降谷零はほかの4人からいろんないいところをもらってできたような人物像だったりするから、ああ、確かにそうだなーって思った。

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はな:今のいい話だ。(謎にスペースから落ちてしまったのでここから会話復帰)安室さんがポアロであんなに腕をふるえているのは、ヒロから料理を教わったから、みたいな背景もありますしね。

クララ:私、本当にこれだけは紹介しなきゃと思ってたの。多分5人がいたら頑張る必要なかったって、言い方はちょっと悪いけど、頑張らなくてもそれぞれに得意分野でやっていけてたであろう5人だった。『シネマガジン』では高山さん*7をしてもね、「もし全員が現役で警察官をやっていたら、警視庁管内、特に米花町の凶悪事件は激減するでしょうね(笑)」なんて評しているくらいなんですよ。

はな:うん、確かに。

クララ:だから降谷さんは、一人でこんだけ何でも出来る人間になる必要はなかったんだろうなって思うと、どうしてみんな死んじゃったの? って思わなくもないです。今の降谷零という男につながる部分ではありますけれども。

はな:あの〜……なんか、江戸川コナンもね? 何でもできるようで、ちょっと出来ないように設計されているようなみたいなのはすごい思う。

クララ:うん。

はな:灰原だったり博士だったり、探偵団だったり蘭ちゃんだったりという、協力者……まあ。協力者っていう言い方が合ってるのかは疑問なんですけれども、そういう意味でも江戸川と降谷はかなり近しいところとして描こうとしているような、みたいなのは感じるんだ。少年探偵団と警察学校組がダブってくるみたいなシーンとか、結構今回意識的だなって思ったし。

クララ:そうね。チームワークみたいなところを持ち出したいんだなって思った。

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降谷零という男

はな:今回の降谷さんどうでしたか?

クララ:降谷ポイント1億点って感じでした。

はな:あははww良かったですね。まあまあ降谷映画だろうと思いながら見に行って、結果降谷映画やったけど。

クララ:でもでも、降谷零側のオタクとしてもさ。ほかの人たちをないがしろにされて、ただの警察学校組映画じゃんとか、降谷零映画じゃんみたいな感じになるのはそれはそれで悲しいのよ。みんなが良かったねって言ってくれる映画であって欲しいじゃん。

はな:うん、うん。

クララ:降谷零だけが取り上げられてた、降谷零のオタクが喜ぶ映画だったねみたいなことを言われたら、私はすごく悲しいから。え、なんかごめん……推しが活躍したのになんか素直に喜べない……みたいな感じに多分なってたから、それぞれのキャラを大事にしてもらえたのが本当に嬉しかった!

はな:だからやっぱそういう意味でもさあ、本当に降谷を拘束しますっていうのは「天才」になる。天才なの。脚本家天才なの?

クララ:本当に。動けなくなってなることの成果がでかすぎる。

はな:でかすぎ。

クララ:本当に大事、大事です。

はな:ねえねえ、降谷さんのシェルターの話しよう? 

クララ:あ、シェルターねシェルター、うん、あのシェルターね。ハハw

はな:あの椅子の趣味ww

クララ:出ちゃう。えっ、制作の中に降谷零のオタクがいますか? みたいなところ。

はな:パンフ見る限り、あれloundrawさん*8のアートワークから引っ張ってあの椅子になったって説あるんかなと思って。最近のコナン映画の印象的なカットはだいたいloundrawさんなんですけれども。色味とか雰囲気とか、イメージボードから引っ張ってきてるんですよね。個人的に一番印象的だったのは、『ゼロシコ』でいうところの、夜明けの空と公衆電話のカットとか。その素晴らしい世界観で、描いているんだよシェルターの絵。

クララ:描いてますね。

はな:やっぱloundrawさんの趣味だった説あるのかなって思いますけどね。

クララ:うん。そんな感じですね、これ。

はな:でもやっぱあの、黒電話持ってガンッ! ってやるの、超いいよね。

クララ:あれはよかったですね。でもなんか予告で「公安警察降谷零だ」って言ってたあの黒電話ドンが、「君は何者なんだ」に変わってた時、あっ、ああ〜って思いました。なるほどね〜って思いました。

はな:あら。公安お得意の違法操作が行われていたのかな? いやでもさあ、「君は何者なんだ」は劇場版における江戸川コナンに対する問いかけで必ずノルマとして必要な発言なんでね。何回も聞かれてる彼は。

クララ:で、最後らへんに「コナンくん!」って歩美ちゃんが叫んでくれるのね。

はな:そう。あそこサビだから。あの映画の。

クララ:うんそうねw

はな:あとで喋るけど!!(笑)そういや、トイレとかどうしてたんだろうなって思った。

クララ:いや、本当にあのみんな、みんなね。

はな:うん、やっぱ気になる。

クララ:この絵的にもその、描かれて無いんですけども、扉とか何とかがね、後ろが暗くてわからないだけで扉があって。なので尊厳は守られているということに。このスペースは応接間みたいな。

はな:プライベートスペースがあるってこと?

クララ:そう。

はな:ああ〜いいですね、確かに。

クララ:と、いう解釈にしてます。私が。

はな:それ、いい解釈だと思います。私もそれ採用します。

クララ:はい、ありがとう。採用ありがとうございます。ええ。

はな:結論が出ました。なるほどね。後ろにプライベートルームがある。

クララ:そうですね。よろしくお願いします。

はな:やあ〜わかりました。告知映像の話ですけど、やっぱコナン映画って予告詐欺を働くことで有名じゃないですか。黒の組織関連で予告詐欺してよく怒られるのを見ますけど、今回はどうだったんですか? 江戸川コナンが目隠しされるのはちょっと予告カットとして美味しいんじゃないかなって思ったんですけど、あれは使われてたんですかね。

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▼以下、予告映像を覚えていない人間たちのうろ覚えで適当な会話が展開されます。公式からの供給をきちんと確認しましょう。


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クララ:使われてなかったくない?

はな:なかったんですか? あんなヤバそう……もとい、おいしそうなシーン。式場入るときの人質芝居シーンもおいしい。

クララ:予告では観た覚えがないな。

はな:じゃあ、なかったのかな?

クララ:あの、ヘリコプターに飛びかかっていく降谷零が(笑)

はな:だっははっははww

クララ:ヤー! って感じだったのは覚えてる♡

はな:あの、「ご苦労だったなFBI」から始まるやつ。

クララ:「ご苦労だったな、FBI」はなんか別の。

はな:あれは『緋色の弾丸』がテレビで放送された後すぐの特報ですね。

クララ:そうそうそう、終わった後ね。

はな:降谷がダイブするところから始まる映像。

クララ:そう。

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▼噂の「ご苦労だったなFBI」バージョン。


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▼また、触れてないですが『クロノスタシス』とコラボレーションしたこちらの映像は良い映像なのでおすすめ。


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はな:いやでも、ヘリコプター戦はやっぱやってること『純黒~』と一緒でしたね。だってさ、観覧車のときにそれどころじゃないよって思ったのと、同じことしてたもんプラーミャと。落ちるよ!!!!っていう。

クララ:ヘリコプターね。ヘリコプター……。あの、ヘリコプターガチ勢として一言だけいいですか。

はな:そうですよね。あなたヘリコプターガチ勢でもいらっしゃるのよね。

クララ:ヘリコプターの後ろにもプロペラあるじゃないですか? おしりの一番後ろのほうに。あれが壊れてないのに、ヘリコプターは旋回しないのよ。

はな:あはははははwwwwwwヘリコプター警察ジャン‼

クララ:何でもかんでも旋回させりゃいいと思ってやがるあいつら‼‼‼‼

はな:ぐるぐるぐるぐるぐるぐる。ぐるぐるぐるぐるぐるぐる。

クララ:ぐるぐるぐるぐる……いや落ちない落ちない! と思って。

はな:私、この前4回目の参列にして初めて、プロペラパイセンがプラーミャのスマホを破壊しているところをちゃんと見れた。

クララ:いいじゃないですか(褒め)。

はな:てか、降谷さん普通にヘリ操縦できるんだね。

クララ:ハワイで親父に習ってんじゃない?(適当)

はな:ハワ親のやつですね。(適当返し)

クララ:まあでも、普通に学校とかを出られてますけどね、今時のパイロットさんは。習ってからみたいなのって、結構時間がかかる。学生さんとして勉強してたり、自衛隊に行かれたりとかが多いかな、ヘリパイの最初は。

はな:なるほど、なるほど。

クララ:いろんな人がいますけどね。もちろん学校を出られている人もいますけれども。自衛隊で習って。ライセンス取って、そっから転職……する皆さんが多いですね(笑)

はな:ちなみに、アマプラで見たプレミアムトークで、声優の方の古谷さんの一番お気に入りの降谷さんセリフはヘリコプターの中での「今度こそ君を逃がさないよ」っていうセリフが一番好きだって言ってたよ。個人的にはその後に続くプラーミャの「しつこい男は嫌いだね!」が好きです。

クララ:かっこいいセリフですね。確かによかったですね。

はな:かっこいいですよね。これ劇伴の話になっちゃうけどさ、降谷さんがヘリポートで首輪外すときの今回のメインテーマアレンジのド頭のところ、ぺ〜♪ぺ〜♪ぺ〜っ♪ってやつが超かっこいいじゃん。今口で言うとペラペラだけど。

クララ:待て待ていや、待て待て。え待ってそれどこの話?

はな:メインテーマの一番最初のさあ、かっけえサウンドがバーッて入ってくるところあるじゃん? 一番最初のオープニングで使われているメインテーマと、あの降谷さんが首輪をバンってとったところのメインテーマって、多分同じじゃないですか? 鳴っている音が。

クララ:あ、バージョンがってこと?

はな:Yes、Yes!

クララ:はい、はい。

はな:おしゃれだよね。あんなお洒落な音楽に合わせて、スポットライトガンガン当たっているヘリポートの上で、あんなにかっこよく首輪を外す降谷さん。丁寧に作られているな、見せ場だな、と。

クララスポットライトの話が出たから一個いい? プラーミャがコナン君と警察学校組が一人ひとり死んでいる話をする後ろで、5本のライトが1本ずつ消えていくんですよ。辛いけど演出として正解だと思った。

はな:それ……! 5回目の参列でようやく気が付いたんですよ。誰が考えたの本当に? ここ考えた人来年以降もコナンの劇場版スタッフで入ってください。お願いします。

クララ:そういえばサントラ買って思ったんですけど……これねえ……こういう名前を付けるんだ!みたいなのは、そこまでなくって。

はな:ああ、曲のタイトルってことね。ちょっとまあ、その話劇伴のところでしましょう。

クララ:そうですね。ちょっと後ほどしましょう。これは。

はな:降谷の話以上で大丈夫?

クララ:降谷の話は一旦ここで。大丈夫です。長引くので。

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今回の江戸川様の優勝シーンについて語りたい(といいつつここではしなかった)

はな:江戸川さんの話……私の今回の江戸川さんの一番好きなセリフは……「つか」(笑)

クララ:なんて!?

はな:ふふw「つか、もうプラーミャって呼んだ方がよさそうだね」。

クララ:ああ〜!

はな:江戸川しゃん……何話そう……だって大活躍だったしな…… 。いや、ていうか。この映画の江戸川さんの良さの話は、さっき歩美の「コナン君!」がサビだって話をしましたけど。

クララ:はい。

はな:まあやっぱ、そこなんですよ。だから、ちょっとこれは後で話します。

クララ:はい(笑)。江戸川さん、今回本当によかったなと思いますね。

はな:マジかっこいいコナンくん……♡5回観たけど全部死ぬほどカッコよかった。なんであんなに顔も声も性格もいいんですか? 来世は江戸川のパーカーになりたい。

クララ:もちろん主役なので、どんなときもかっこいいんだけど、なんか、今回とても良かったですね。……これ後で話した方が良いな。

はな:あとで話すか。

クララ:うん……大事な話にどうしても辿り着いてしまうから。じゃあもう今回の風見いっとく!?

はな:いきましょう。

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今回の風見

はな:降谷さんの首輪爆弾取った後の、今頃の風見のカットの作画の気合おかしくなかった? あんなクッタリするだけにめちゃくちゃ枚数使われてて風見いいねえ! って思っちゃったんだけど。

クララ:わざわざズルッていくところがね。かわいかったですね。

はな:そうそう可愛かったし、やっぱ……開幕から彼は散々なのよ(笑)

クララ:そう、でも要するに風見は首輪爆弾をつけられながらも、命を助けられている人間なので。どうしてもね、降谷さんはまあ、その、立体駐車場で手を離せないわけですよ。当然、風見が死ぬので。

はな:うん、ノベライズだと高さ10mぐらいあるって書いてあったね。

クララ:うん。無理ですね。それがなければ首輪爆弾をつけられるような人じゃないのに、自分が意識を失っていたせいでつけられてしまったということを、恐らく知っているか気づいているじゃないですか確実に。

はな:それはそう。

クララ:ってなった時に、「風見ぃ!」ってなる。

はな:確かにね。

クララ:最後ね、爆弾を解除した後に、降谷さんの上着をかけられている風見、可愛いねえ。

はな:ああ〜かわいい。

クララ:いたわりの心で上着をかけられている風見ですね。

はな:そうそう、スペース始める前に、昨日江戸川コナンのことを考えて朝4時まで眠れなかった話したじゃん。その時にちょっと思ったんだけど、渋谷警察署の地下のでっかい会議室でさあ、風見が一課の刑事達に情報公開するシーンがあるじゃない?

クララ:はい。

はな:あそこの、スライドショーさあ(笑)

クララ:ふふふwwwwwww

はな:一回江戸川君がパチンって指鳴らしたらスライドが動く瞬間があるのよ。だから、江戸川コナンの指パッチンに合わせてスライドを動かした風見がいるってことなのよ(笑)

クララ:っていうか、いつその指示を受けたのってちょっと思いますよね。

はな:やあ、そう。コナンのパチンに、反射でスライド動かしちゃったのかと思うと超可愛いと思って。

クララ:あれめちゃめちゃ従順っていうか、それもしかして降谷零に躾けられていますか?っていうぐらい素早かったし、何も指示を受けてないんだとしたら仕事ができすぎているなって思いましたね。

はな:でもちょっと風見は配慮が足りないところがあるから、高木が落としたインカムみたいなのを「見てくれ」って佐藤刑事に持ってっちゃうんだよね。で、めっちゃ叩かれるっていう。

クララ:うん。ビンタを受けちゃうね。

はな:さすがにビンタ受けるよそれは。「見てくれ」じゃあないのよ。

クララ:風見……悲しい……。

はな:やっぱ、青山先生が風見さんを気に入りすぎている節があるじゃない? だからか最新101巻でも、風見が沖野ヨーコのファンである新情報とか、アホそうなところがいっぱい出てくるんだけど、確かに『純黒の悪夢』の犯人輸送でも黒の組織に盗聴されてたり、『ゼロシコ』でも降谷さんは人を殺したみたいな話をベラベラ小学生に喋ってたりしたなと思って、やってることなんら高木と変わらないんだなって思って。なんか愛されキャラだよね。

クララ:うん。本当に、どんどん肉付けが。

はな:もう完全に青山先生が気に入っちゃったから風見のこと。

クララ:そうそう、好きなんだろうなぁって思いますね。風見といえば、映画で公安警察が出てくる時に皆勤賞し始めている男性二人がいるんですよ。今回コナンを目隠しして連れていったり、そのあとパッてパソコンを見せたりした二人なんですけど。

はな:ああ、はいはい。

クララ:そろそろ彼らにも名前つけてもらっていいですか? って思います。毎回モブとして顔が違うのならアレなんですけど……。少なくとも『純黒の悪夢』から出演を確認できてるので。

はな:厳ついけど、分かりやすい顔してるんだよね?

クララ:そう、完全に一致しているのです。多分「風見班」みたいな作業班なんだろうね。

はな:警視庁のね。

クララ:その中でカザミンが一番偉いのかもしれない。

はな:風見……だいたい怪我した状態で出てくるよね。本当に公安って大変なんだなって思ってね。

クララ:結構怒られポジ多いけど。かわいい。

はな:ね、そう。「これでよく公安が務まるな」とかね。

クララ:降谷さんめっちゃ怒るやんって思うもんね。

はな:風見の話はこんな感じですかね? いや、美味しかったな。風見。

クララ:今回もいいやつだった。

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とにもかくにも頼むから佐藤美和子と高木渉の話をさせてくれ(feat.白鳥任三郎)

はな:いやあの、じゃあちょっとここから。高佐の話していいですか?

クララ:あ、どうぞ。これはもうはなちゃんの(笑)

はな:うえっへっへw いや〜だから、経緯としてはさぁ。ハロ嫁の1回目、初見の時に、映画としての華やかさとか派手さとか、ストーリーの構成とかであったり、結局江戸川コナンを主体に見ているっていうところもあるんですけれども、面白かったし、良かったって思ったけど、なんかそこまで評価として刺さんなかったなってのが感想としてあって。

クララ:はい。

▼公開初日の少々淡白な花本の感想ツイート。

▼ちなみに、公開初日朝一番の回を見に行けたのはクララさんのおかげでした。

はな:でも、まあ、思ったわけですよ。これは多分、私に『警察学校編』の履修がなされてないからそんなに刺さってないんだろうなと思って。そう思っているうちに都合よくコロナにかかったじゃないですか(笑)。だから私、コロナにかかって何してたかってずっとコナンを読んでたんですよ。

クララ:えー、すごい。

はな:だからまず『警察学校編』を上下巻さくっと読むじゃないですか。で、やっぱ警察学校編読んだら、確かに納得、熱いなーって思うストーリーだった。あと、時間があったので、本庁の刑事恋物語シリーズ、「揺れる警視庁」を交えてだいたい読み直したんですよね。そもそも、私は一回目の感想で一番刺さってたのは高木だったんですよ。今回は通うべきは高木のオタクじゃんって思うぐらい、高木の活躍が良くて。

クララ:うん。

はな:読み直してるうちに、あのふたり(高木と佐藤)のことを、ちゃんと強火で好きになっちゃってっていうお話なんです。それでまあ、ちょっと軽く白鳥の話にするとさ。や〜白鳥ってさあ、本当にさあ、これまで長いこと二人のこと邪魔して来たよなあって思って。

クララ:うん。

はな:警視庁の入り口のところで、高木に対するアドバイスシーンあるじゃん。あそこを聞くたびに、白鳥のこれまでの妨害が走馬灯のように思い浮かばれて。なんかそんな中で、高木の背中をしっかり押せるようになった白鳥っていうところに、私はぐっと来たんだ。

クララ:んふふww

はな:白鳥ィ!!!ってなった。なんか……白鳥っていいキャラだよねって思いましたね。

クララ:うん。「小林先生!」嬉しそうだったなー。

はな:そうそう、小林先生といえば、ちょっと話ずれますけど、博士の家でみんなでコスプレ衣装を作ってるときに、「誰かさんも花嫁衣装を妄想してたみたいだし」って、コナンが灰原さんにいじられるシーンがあるんだよね。誰のこと? って話になる中でなぜか元太が「小林先生か?」って聞くっていうくだりがあって、あれはマジでなぜ小林先生なんだっていうところは謎に思いましたね。

クララ:うん、確かに。

はな:元太は一体コナンのことなんだと思ってる?

クララ:うん、何て言うんだろう。絶妙に外れているのが元太なのかなっていう感じがするんです。

はな:そうね。ちょっと話を脱線させつつ、高木と美和子の話に戻るんですけども。

クララ:はい、どうぞ。

はな:美和子さ。我々は何ならもう、歳が近いレンジってあの辺なわけじゃないですか。

クララ:最初はね、蘭姉ちゃんより年下だったのにね。

はな:はい。コナンくん達と同世代から始まり。今やあの界隈(警察たち)が一番歳が近いんですけど。あの……美和子はさ。刑事になったいきさつというか、お父さんの話もそうだけど、色々と犯罪によって大切な人を失っている女性なわけですよね。で、尚且つ警察官としての使命を持って、捜査一課で、ああやってばりばり働いてるわけやけども、美和子自身も冗談めかして言った、「高木君のお嫁さんになっちゃおうかなー」は、いわゆるその、なんだ、警察官としてのキャリアをとりあえず収めて、一人の男の嫁に収まるっていう考えで。女友達みたいなのって、警察の界隈の人たちしか出てこないから美和子の周りの交際相手がどういう人か分からんけど、多分、同世代が普通に主婦になったり、ママになったり、そういうこともしている世代なんだと思うんですよ、美和子はね。

クララ:はい。 

はな:だからあながち、彼に冗談で言ったあのセリフも、そこまですっごい冗談なわけでもないのかもしれないなって思ったんですよ。

クララ:うん。

はな:で、それに対しての高木の「僕が大好きで、恋い焦がれているのは、刑事の佐藤美和子なんだから!」っていう。まあ、グッときたし、曲が良すぎて何度でもおかわりしたいシーンではあるんだが、高木が惚れている姿がキャリアとしてバリバリ働いている美和子(ちょっと警察官の話でキャリアとかノンキャリとかいってややこしいですけど。普通に働くそういう意味のキャリア)って思うと、なんというか、大変だなあって思っちゃった。いや、分かるけどね。確かにカッコいい美和子が好きなんだなっていうのは思うけど。

クララ:うん。

はな:高木が佐藤美和子の隣に居る以上、佐藤美和子は、あのままかっこいい佐藤美和子で居続けられるんだろうなあっていうふうにも思った。でも、結構それって酷だなって思って、エ……エモかったんです。

クララ:色んな夫婦の形があるとはいえ、結婚をしたら、いずれは出産や育児で1度はキャリアから離れなくてはならないこともありますからね。美和子って、多分、警察をやってきてるから遭ってしまったつらい目ってほかの人より多いから。

はな:多い。まず松田の件もそうだし。

クララ:松田だって美和子が警察じゃなかったら助かったのかっていったら、そういうわけじゃないんだけど。

はな:そこに美和子が居てしまったというか。

クララ:だし、お父さんも事件関連で亡くなられてるから、刑事であることにそこまで重きを置かれるとちょっと辛いかなとは思う。

はな:やっぱ大変なんだよなって。それを求める高木渉、酷だと思っちゃったけど、でも、これまでの美和子の暴走というか、「感情」になっちゃった美和子を全部食い止めてきたのも高木っていうところもあるじゃない。高木はさ、言ってることに正当性があったり、包んでくるような、優しい包容力みたいなのは確かにあって。美和子が松田のことで例の爆弾魔を撃っちゃった時も、その後の「忘れさせてよ」っていう叫びに対して「忘れちゃダメですよ」って返す例の名シーンがあったりとか。高木が佐藤のバランサーであることは間違い無いんやけども、佐藤美和子であり続けるということは、戦い続けることになるのかっていうのが、ちょっとね。ああ、切ない。切ないけど、でも、良いキャラクターだなあって思いました。

クララ:はい。

はな:あと、渋谷の警察署で伊達さんの話が出た時の高木の表情ね。ノベライズ版で高木はあの瞬間に伊達さんの笑顔を頭に思い浮かべていたっていうことが分かって、そういった顔のこわばりだったんだと思ったけど、美和子にとっても、松田を殺した爆弾魔がああいう形であっけなく死ぬっていうのは、映画では軽くやってるけど、重いよなーっていうのはすごい思っちゃった。

クララ:そうそう、捕まえたのが美和子たちで、最後、本当ならもう、殺そうとしたじゃんあの爆弾魔のことを。

はな:うん。

クララ:発砲してうっかり殺しかけた相手が揚々と逃げ出してしまった。

はな:そう、脱走してるんですよね彼。

クララ:プラーミャの手によってですね。どういう方法を使ったのかまでは明言されてないけれども。悔しいよなって思う。

はな:いやー、悔しいよ本当に。

クララ:いよいよ自分が殺してやるって思った男を高木に止められて殺せずに終わった。刑務所にやっと入れたのにそれが逃げ出して、しかもそれが殺されたってなったら納得がいきませんわってなる。

はな:いやそう、そうなんだよ。納得いきませんわよね。あまりに衝動的な殺意だったといえど。

クララ:ですね。話の流れ的に必要な犠牲だったし、別にあの爆弾魔の命に何の価値も感じはしないけれども。でも。頑張って捕まえたのと松田と萩原の命を奪ったやつが、ああも簡単にただ死んだことによる、くっ、なんか悔しい! っていう思いがあった。

はな:うん、あるよね。本当にある。

クララ:降谷さんも悔しかったんじゃないかなと思いますね。

はな:いや悔しいよね。絶対悔しい。そりゃ出てくるよ。匿名のタレコミでも。

クララ:今このタイミングでしていい話なのかわからないんだけど、一番最初に爆弾魔が登場した時、車の窓をどんどん叩いてたじゃないですか。あれ、なんだったんですかね? 中に誰かがいるわけでもなく、後ろから降谷たちが来たらすぐにパッて逃げたじゃないですか。

はな:やっぱ助けてくれって言ってたよね?

クララ:いや、そう。最終的には助けてくれって言ってて。だから、そこに爆弾を外せるやつがいるって言われたとか、そういう流れなのかなと思ったの。

はな:ああ〜。

クララ:そこに行けってタレコミ的に。立体駐車場のところにいるって言われて……。

はな:プラーミャが双方にそういう連絡を流してそこでガッチャンコさせてるわけね。

クララ:そう、そこで爆発させることによって……でも、そこでうっかり死んだりしたら失敗だよね、作戦。まあ避けるだろうって思われたのかな?

はな:やはり降谷のことだから、そんな爆弾では死なないだろうというプラーミャからの信頼があった説。

クララ:そっか?

はな:いっそ死んでもいいと思ってたのかもしれないけど。

クララ:うんうん。ワンチャン死んでも、別にそうなったら復讐でヒロが出てくるかもって思われたのかもしれない。

はな:何せあそこの立駐にはプラーミャがいて、いきさつを全部見ているわけだから。高佐の話に戻りますが、やっぱ美和子がさあ、熱くなっちゃったのは結論、松田っていうか、死神が出てきたからじゃんって。高木のこと絶対に死なせないって。

クララ:いや〜……熱かったですね。

はな:熱かったです。ちょっと高木の話はまた後でですね。ノベライズの話をする時に、先日騒いだ箇所を追って騒がせていただきます。

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犯人が大変魅力的ですよねという話

はな:プラーミャの話しよう。

クララ:プラーミャの話しますか、はい。

はな:プラーミャマジかっけえんだけど。

クララ:当然、声優さんの力もあるけれども。

はな:山口由里子さん。エヴァンゲリオンのりっちゃん(赤木リツコ)演ってる人なんですけどね。

クララ:私最初気付かなくて、それを誰かに聞いた後に二回目見に行って、あ、そうじゃんってなった。

はな:それ、話したのわしかもね。初見の感想として山口由里子やべ〜っていうのが一番大きかったのよ。豹変の仕方とさ、銃を乱射しながらハハハって高笑いするところのかっこよさとさ、声の艶っぽさとさ、「降谷ー!」っていう絶叫とさ。あとドレスからシュルンって身体が出るところ超かっこいいと思います。

クララ:あのぴょんって出て行く所、めっちゃかっこいいじゃんと思いましたね。

はな:ね。てかそもそも渋谷の廃ビル戦での身のこなしがえぐい

クララ:そうですね。

はな:人って上の階にそうやって登れるんだ? って思った。

クララ:過去一番の身体能力じゃなかった?

はな:そうだね。肉弾戦でみても、相当ヤバいやつ。

クララ:いや、強かったですね。

はな:うん、本当に。すっごい魅力的な犯人。

クララ:うん、おもしろかった。まあ、ある程度、タイトルとかもそうだけど、犯人はわりかし前半で見えてたのもあったけど、それを超えるおもしろさがあった。

はな:「ハロウィンの花嫁」って犯人のことだったんだって思いますよね。

クララ:「ハエのような奴らだな」って、あんな顔で、言われ……いひ♡言われちゃう。ナーダ……

はな:ウニチトージティ(数回言い間違いの末)。白石麻衣ちゃんよく声優受けたな。本当に評価する。

クララ:初めての声優で、あんだけロシア語話させられることあるかって思うもんね。

はな:セリフ半分ロシア語ですって言われたら、私ならオファー蹴るかもしれん。ちゃんとコナンが好きな人だから受けてくれたけど。やばかった。

クララ:やばかったね、あれ。でも良かったな。ナーダウニ……。

はな:ウニチトージティ。やっぱあのさ、ヘリコプター待ってる時のプラーミャとコナン君の会話は好きなんだなあ。

クララ:「つかw」ですかね?

はな:そうです、「つかw」のところ。ヒロのことの「死んでるんだろう?」な言い方もめちゃくちゃ好きなんだよ。そしてやはりシンプルに肉弾戦強いのが。

クララ:うん。かっこよかったね。もうクルルン! っていってたもんね。

はな:やっぱ犯人があそこまで振り切れてくれてると、こっちも超楽しい。そういえば、オレグさんが発見したタブレットと例のアジトっていうのは、日本にあったものだったんですね。ノベライズで日本だっていう描写があって、なるほど、と。「東京」っていう文字が出て、それで警視庁に行くっていうくだりなんですけど……思ったんだけどさ、そもそもあの廃ビルの件だって、ナーダウニチトージティさんが東京のビルで罠を仕掛けてプラーミャを殺そうとしたっていう話だと思うんだけど、これって結構外国人が日本で好き勝手している描写がいっぱいあると思うんですが、降谷さん的には大丈夫だったんですかね?

クララ:まあ、あくまでも基本的には日本に舞台をもっていきたいのでですね(笑)。

はな:えへへ、これは外国人好き勝手映画だったんだなと思って。

クララ:そもそも江戸川コナンくん海外に行きづらいからですね。

はな:そうです、一苦労。トランクに入ったりしなきゃいけない。

クララ:トランクに入るかお薬飲むかしなきゃいけないのでですね。ちょっと手間とお金と、時間がかかる。

はな:やっぱ江戸川コナンめがけて犯罪者が日本に集結してくると。

クララ:そういうことになります。

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本作の好きなセリフなど

はな:本作の好きなセリフはありますか? 私は!

クララ:「つかw」?

はな:「つかw」も好きだけど、アレも好きなんだよね、あの、松田のね。

クララ:「楽しい楽しい爆弾の解体中だってのに、邪魔してんじゃねえ!」?

はな:それについてはその後の伊達さんの「丸腰で、銃持ってる奴にすごんでんじゃねぇ!」の方が好きなんですけど。

クララ:どうぞ、発表。

はな:「止められないとでも?」です(笑)

クララ:www

はな:ふははw

クララ:いやいやいや、わかります気持ちは。

はな:良くないですかあのセリフ。

クララ:いいですね。

はな:いいですよね。

クララ:自信あるんだなって。でも、結局その人が翌日、自分の技量によらないところで死んでしまうんだなーっていう。

はな:そう、あの犯人本当に悪質。松田の揺れる心理描写みたいなのはあの瞬間にもすごくあって。「止められないとでも?」って言って爆弾止めに行くんだけど、結局最終的に間に合わないかもしれないから、みんなを避難させてくれっていうくだりで。ヒロの「待ってるから」……多分ヒロだよね?

クララ:うん、「下で待ってるから」って言ってくれるんだよね?

はな:それに「約束はできねぇな」って返すという。彼は当時は一課なわけですけど、爆発物処理班の「覚悟」みたいなものはその時から決まっておって、それがあっての次の日の観覧車なんやなーっていうのを思っちゃったりね。そういうことになったら残るんよ松田は。ああ……。

クララ:ちょっとでも逃げようっていう考えじゃないんだなって思う。フンッ(泣)

はな:フン……(涙)

クララ:フン……!(涙)

はな:本当にそうなっちゃう。松田に関しては本当に、惜しい男を亡くした。

クララ:そうなんだよね。だって本当は(観覧車で)解体できたんだもん。

はな:うん。陣平ちゃんは解体できたよ。……いや、しんみりしてしまった。

クララ:私の好きなセリフいいですか?

はな:どうぞ、どうぞ。

クララ:「どうやら仕事のようだな、刑事さん」って言う時の。

はな:ああ。

クララ:おててを揃えてハンドル掴んで松田の方に首傾げてるところが好きです。

はな:アア!!

クララ:ああしか言ってないのよww

はな:wwwwwwwいや、わかる。

クララ:わかってもらえる。

はな:さすがにわかっちゃうよね〜。確かにそのカットかわいいよね。

クララ:いや、そう可愛かった。可愛かったから好きでしたね。

はな:この話は後でしますけど、あれも大好きですよ。江戸川さんの「サンキュー、お前ら!」ってやつ。

クララ:はい。あとでね。

はな:あと私、「ハエのような奴らだな!」って言うのは好きなセリフなんだなって。この前、映画を観ながら書いてたメモに「ハエのような奴らだな!」って書いてある。

クララ:ロシアに居ようが、日本に来ようがずっとついてくるってことでしょう?

はな:うん、そうそう。私あとメモにね。あの結婚式は神父が白鳥だけど成立しているのだろうか? みたいなことを書いてる。あ! ありますもう一個好きなセリフ!(唐突)

クララ:はい、どうぞ。

はな:これです。「アンタらじゃ荷が重いって言ってんだよ。ちゃんと捕まえて罰を受けてもらうからよぉ、警察に任せろって言ってんだ!!」です。

クララ:はい。高木刑事ですね。

はな:〜!!(声にならない声)アイッ! あそこはだってさ、松田やってるけど高木ジャン!?

クララ:そうですね。(冷静)

はな:高木の感情で言ってるんですよ!!!!

クララ:そうだね。

はな:ゆってるじゃん!?タカギィ!!Takagi……!……最近本当に高木が好きになってきた。あそこのセリフ大好き。でもぶっちゃけあれさ。あのタイミングで殉職の話してなかったら爆弾の構造書けないし結構大変なことになってたよね。

クララ:うん……。

はな:好きなセリフの話はこんなもんですかね。

クララ:そうですね。いやあ、大変いいですね。

はな:あ、でもやっぱもうひとつ。さっきも話題に出たけど「僕は佐藤さんが負けるところなんて見たくない。僕が大好きで恋焦がれているのは、刑事の佐藤美和子なんだから!!」っていうのはやっぱ好きで。あそこ、かわいい。

クララ:そうね、可愛いね♪

はな:かわいい……♡

クララ:可愛いよねえ……。(しみじみ)

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【前編】はここまで! 

《【後編】に続く》

hanamotohodaka.hatenablog.com

 

*1:大倉崇裕氏。劇場版名探偵コナンシリーズでは他に『から紅の恋文(ラブレター)』、『紺青の拳(フィスト)』で脚本を手掛けている。

*2:青山剛昌氏。いわずと知れた『名探偵コナン』の原作者。

*3:満仲勧氏。本作の監督。

*4:原作コミックス36-37巻掲載。萩原、松田両氏の殉職についても描かれた本作と最重要の関連性を持つエピソード。高木と佐藤の恋物語を描く「本庁の刑事恋物語シリーズ」の一作。

*5:声優・緑川光氏。

*6:声優・古谷徹氏。

*7:江戸川コナン役の声優・高山みなみ氏。

*8:イメージボードで参加しているイラストレーター。

ブログ以外のあれこれはGendarme△で。花本ほだかの創作置き場です。